2010/10/26 23:00
- 日本経済新聞 電子版
日本電産が26日発表した2010年4~9月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比96%増の270億円だった。パソコンやサーバー市場の成長を背景に主力のハードディスク駆動装置(HDD)用精密モーターが好調で、家電や車載用モーターも伸びた。円高の進行で96億円の為替差損が発生したが大幅増益を確保した。
売上高は27%増の3407億円。各種モーターに加え、液晶ガラス基板搬送用ロボットなどの産業用機器やデジタルカメラ部品なども拡大した。営業利益は82%増の515億円となり、上期の過去最高を更新した。
11年3月期の通期予想は、連結売上高を前期比19%増の7000億円と従来予想から400億円引き上げた。買収した米エマソン・エレクトリックのモーター事業を下期から新規連結するため。
ただ純利益は21%増の630億円と従来予想から変えなかった。「買収に伴う一時的な費用や、下期の想定為替レートを1ドル=85円から80円に見直した影響を織り込んだため」(永守重信社長)という。
永守社長は会見で「2015年度をめどに為替影響度ゼロの経営体制確立を目指す」と表明した。海外企業のM&A(合併・買収)や海外工場の新設などを通じユーロ建て、元建ての取引量を増やし、ドルや円建ての取引量と均衡させる。
日本電産決算資料(2011年度第二四半期)
日本電産が26日発表した2010年4~9月期連結決算(米国会計基準)は、純利益が前年同期比96%増の270億円だった。パソコンやサーバー市場の成長を背景に主力のハードディスク駆動装置(HDD)用精密モーターが好調で、家電や車載用モーターも伸びた。円高の進行で96億円の為替差損が発生したが大幅増益を確保した。
売上高は27%増の3407億円。各種モーターに加え、液晶ガラス基板搬送用ロボットなどの産業用機器やデジタルカメラ部品なども拡大した。営業利益は82%増の515億円となり、上期の過去最高を更新した。
11年3月期の通期予想は、連結売上高を前期比19%増の7000億円と従来予想から400億円引き上げた。買収した米エマソン・エレクトリックのモーター事業を下期から新規連結するため。
ただ純利益は21%増の630億円と従来予想から変えなかった。「買収に伴う一時的な費用や、下期の想定為替レートを1ドル=85円から80円に見直した影響を織り込んだため」(永守重信社長)という。
永守社長は会見で「2015年度をめどに為替影響度ゼロの経営体制確立を目指す」と表明した。海外企業のM&A(合併・買収)や海外工場の新設などを通じユーロ建て、元建ての取引量を増やし、ドルや円建ての取引量と均衡させる。
日本電産決算資料(2011年度第二四半期)
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