東証1部、増収増益相次ぐ 9月中間決算
2010年11月5日22時30分
上場企業のうち大手の今年度上半期の決算(9月中間決算)が、5日までにほぼ出そろった。赤字決算が相次いだ前年同期に比べ、全体として「増収増益」となりそうで、利益水準は2008年9月のリーマン・ショック前に戻る勢いだ。ただ下半期に向けては円高などの不安要因も多い。
日興コーディアル証券が5日、前日までに決算発表を終えた東証1部上場企業の650社(発表率約50%)を集計した。それによると、売上高は前年同期比11.6%増と2けた増収。本業の利益に金利収入などを加えた経常利益は同131.7%増、純利益は同179.8%増と、ともに前年同期の2倍以上だった。
経常利益の合計額は10.9兆円、純利益は6.2兆円。いずれもリーマン・ショックの影響を受ける前の中間決算(08年4~9月)の経常利益(11.2兆円)、純利益(6.2兆円)水準に回復した。
先行きをどう見るかはまちまちだ。今年度通期の経常利益予想を今回の発表に合わせて上方修正した企業が235社あり、下方修正した118社を上回る。
http://www.asahi.com/business/update/1105/TKY201011050565.html
朝日新聞11月5日
日本企業の収益体制は大きく改善している。アジアを中心とした多国籍展開の推進。円高によるコスト効率化によってコストコントロールもできるようになってきた。大和証券キャピタルマーケッツ・チーフストラテジストの三宅一弘氏によれば、「85円/ドル前後の円高水準であっても、世界経済が4%台の実質成長を持続するならば、今期50%台、来期も2桁の大幅な増益を達成する公算がある」と予想する。
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